東京都に住む兄弟、龍碁(りゅうご)さん(10)、隼矢(しゅんや)さん(7)は、生まれつき目が見えない。
母親は、そばにいることを2人が聴覚で感じられるように育ててきた。
トントントンと包丁で食材を切る音がすると、お母さんは台所にいる。ジャーと水を流す音がしたときは、トイレにいる。「音が聞こえれば、近くにいるとわかって安心する」
触覚も大事にした。食卓に上がる食材はなるべく触れさせた。この形の野菜がキャベツ、トマト、キュウリ。そうやって世界を広げてきた。
最近、2人がはまっているのは「電車」だ。
24時間話せる「電車」 好きではない「水族館」
「座席の質感やひじ置きの位…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル